「資本金数億円」・「年間着工棟数○○百棟」
安心の実績をうたい文句に、着工時に工事金額の全額を入金・・・。
そして、倒産・・・・・。
家の形は何もないのに、ためたお金は無くなり、ローンは存在しています。
最近では東京をはじめ、関東でもこの規模の倒産が出ています。
なぜ、資本金数億円の会社が倒産したのでしょう?
簡単に言えば、前述した利益率を大きく下回っても、契約の「数」を上げる・・という方針に方向転換した会社がそういう危機に陥ります。
そういう会社は得てして、営業マンがバサバサと価格を切ってきます。
他社の提示している安い坪単価のカラクリを知らないまま価格を切れば、利益は出ません。その結果、現場は前述の理由でぼろぼろになり、トラブルが絶えません。ただでさえ薄利なのに、逆にトラブルの修理に赤字になるケースも増えてきます。そのうち社員の給料を捻出できなくなり、「資本金数億円・・しかし隠された負債総額は数十億円」という状態になってしまいます。
企業はボランティアではありませんので、利益が無くなれば失業します。
しかし、一般消費者の方には、その負債は見えません。だから怖いのです。確かに価格にマジックはありません。
2006年06月