春になり新学期、新生活が始まりました。アパートを借りて独り立ちする方も多いことと思います。
新しく部屋を借りたり、新築やリフォームが終わったりしたら、まずそこで使う家具を考えますね。家具は生活の道具です。暮らしに合わせて必要なものを選びますが、なかなか寸法の合うものがない、入れたら意外と部屋が狭い・・と、苦労した経験はありませんか?
「人がいて、その人たちの暮らしがあって、暮らすための道具(家具)があります。それを入れることができるスペースが必要です。」
ところが日本古来からの畳の暮らしになれているせいか、家具=スペースを取られるということに気づきにくいものです。和室ってフレキシブルですね。ダイニングとして座卓で食事をしていても、お客様が来たらリビングルームになり、夜に座卓を片付けると布団を敷いてたちまち寝室になります。だから4畳半、6畳、8畳などというパターンの広さでも家具をあまり置かないので十分だったのです。
しかし、今ではソファや、ダイニングテーブル、ベッドなど、家具を使う生活様式が足腰への負担が減らせることもあって多くなってきました。しかし悲しいかな、日本の建物は相変わらず6畳、8畳・・。因みに私が暮らす部屋もリビングダイニングと呼ばれるものがなんと6畳強というものです。(‘Д’)・・本当に2LDKとして貸されているのです。
仕事上でも寝室のご要望は洋室が圧倒的に多いのですが、広さ6畳という寝室も結構多いものです。寝るだけということなら下図Aでも大丈夫ですが、主寝室は夫婦のプライベート空間ですから、着替えや化粧、くつろぎの時間を楽しみたいといった暮らし方をしたい場合はBの広さがないとパンパンになってしまい、圧迫感を感じます。さらに、窓やドア、クローゼットなどの開口部の前には家具は置けませんので、配置を決める際には壁を設けることを考えておく必要もあります。