建坪40坪、総額2000万円でできました。
「なるほど、坪50万円か。いくらもうけられているのかなあ。」
金額が大きいのでそのように感じられるかもしれませんが、たいがいの方は
「2000万円だから、1000万円ぐらい儲けている」という雰囲気を醸し出しています・・・。
しかし、現実はそう甘いものではありません。
見積明細書には、○○材何・・単価何円でいくらと記入されていますが、金額の何%が儲けになっているのかはわかりませんよね?
住宅業界では、当然会社を経営できる利益率が設定されています。
○ 大手ハウスメーカーさん・・・・・利益率 見積額の35%〜50%
○ 中・小のビルダーさん・・・・・・利益率 見積額の20%〜28%
○ 工務店・大工さん・・・・・・・・利益率 見積額の15%前後
大きな会社は経費もより多く必要ですし、小さな会社でも、それなりに経費はかかってきます。
「何?契約2000万円で、利益400万円?!俺のせがれの年収より高い!儲けすぎだよ!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、お話しをいただいてから提案し、設計し、見積を出し、契約をいただいて、完成するまでに、半年から1年ぐらいかかります。
ある講師は「最低でも2年掛けてよく考えてプランをあたためるように」と話しました。家はそれだけ形にするまで時間と手間を要します。
社長や担当者は、このために仕事の時間以外でもお客様のことを忘れません。
「デザインや性能をよくし、もっと安く提案できる方法はないだろうか?何かよいアイデアはないだろうか?」と風呂に入っているとき、酒を飲んでいるときでも頭をよぎっています。そして、良いプランができればすぐ書きとめ、溜めておきます.アイデアはいつでもポンポンと浮かんでくるものではありませんから・・・。
仮に2000万円の家で利益が400万円とします。
設計などの打合せに3ヶ月、着工から完成まで5ヶ月、計8ヶ月かかったとします。
400万÷8ヶ月=50万円 この額が会社の運営費になります。
更に、契約額・・・・・・2000万円 とすると、
原価支払い額・・・1600万円 です。
この原価の支払い先とは、基礎屋さん、大工さん、材木屋さん、建材屋さん、電気屋さん、内装屋さん、瓦屋さん、左官屋さん、塗装屋さん、設備屋さん、
・・・等など、約20種の業者さんや、仕入れ先への支払いがあります。
2006年06月