バブル景気の時代、金額を大幅に上げて必要以上に高い利益を得ていた住宅会社がありました。
表現は悪いですが、「素直なお客様はひっかかり、悪徳業者が必要以上に儲ける」という構図が多かったと聞きます。
悪い住宅会社が、そのような行為をするため、消費者の皆さんも、「業者にはできるだけ儲けさせないで、駆け引きして値切ってやろう!」・・という思いで交渉したり、何か小さな傷を見つけては、高価なものをサービスさせて、おいしい思いをしようという姿勢が生まれるのも自然です。
しかしそうすると今度は業者のほうも、値切られるリスク分を予め見積りに乗せておいて安全策を講じます。
足元を見るような、そういう駆け引き関係が出来てしまったら、家造りは決してうまくいきません。
100万円値引きするかどうかは、一見、大きい差です。
しかし、自動車ローンのような短期のローンとは違い、住宅の35年ローンの中では、月々3000円〜4000円の減額にしかなりません。
無理に100万円の値引きをして、家の造りに影響を与えれば、月々4000円どころの話では無くなってしまいます。
もし、価格を下げるのであれば、その会社経営に影響のなさそうな範囲で、お互いに話し合い、調整することをおすすめします。仕様で調整できれば調整し、利益で調整できれば調整することです。
経験則ですが、大きく値引することもなく、気持ち良く契約できて、気持ち良く家造りさせていただいたお客様には、最終的には、見えないところでいろいろなサービスが付いているケースが多いです.
所詮、人間が作っているのですから・・・。
家造りをする際には、以上のような点に気をつければ、トラブルに巻き込まれる確立は低くなり、楽しい家造りになる確率が高くなると思います。お客様と施工者、お互いに良い接点を見つけて、楽しい家造りをしていきたいものです。
2006年06月