やなぎたハウジングのW断熱工法
きちんとした断熱性能を得るためには、どんな断熱材を使用するとしても長所と短所を理解し、整理して工事することが大前提です。
『外断熱工法はよく、充填断熱はダメ』といった風評がありますが、私はどちらかを選択するにしても片方では限界があると経験で気が付きました。
そこで、弊社では外断熱+充填断熱を施した「W断熱」が、より光熱費の削減に寄与するものとしてこの施工を行っております。これに自然エネルギー(通風、採光、太陽熱など)の利用をうまく組み合わせることで、快適さと共に低燃費な住宅を実現。
これが関東の高断熱住宅だと考えております。
基礎〜外貼断熱 スチレンボードB-3種 厚さ50〜100mm
断熱下場にコンクリートを充填させます。
断熱材の下場ーからシロアリ侵入を防ぐ目的。
防蟻ウレタンは、防蟻、気密、そして付加断熱(外壁)の荷重を地面に伝える役目もする。
左官が断熱材全体にモルタルを塗ります。
断熱材は1.82mピッチでのツナギになるのでツナギ目からのシロアリ侵入を防ぐために一面にモルタルを塗ります。
防蟻ウレタンを基礎の天場と土台の下場に充填。これにより防蟻と気密を取ります。基礎の内側より土台の下場の目視ができ、シロアリの侵入が確認できます。
基礎の内側(床下)からの写真
図面をクリックすると拡大します。
※シロアリのルートの考察
1のルートの確認はできない。
2のルートの確認はOK。
床下での確認作業がしやすいように高さ71cmを確保。
付加(W)断熱 高性能グラスウール 厚さ50〜100mm
付加(外貼)断熱材は「不燃性」が重要です。一端燃焼し出すと通気層の空気の流れによって、炎に包まれてしまいます。
横胴縁を使用して、外壁の荷重が直接木から木へと伝わり、外壁の下がりをなくす。
横胴縁の使用での断熱材の欠損という短所もあります。
W断熱の場合でのバルコニーの処理。
黄色の断熱材の所まで防水処理する。
「断熱材入れ×防水×気密×通気」と絡むので、うまく処理しないと建物の寿命に影響してきます。
充填断熱(柱と柱の間に高性能グラスウール120mmが充填されます。)
充填
隙間が無い状態に赤い断熱材を充填します。この工法は、充填することが大事です。
※エアコンなどに貫通する穴は先にスリーブを入れて気密断熱を確保します。
充填断熱でのグラスウールの弱点、壁内結露を【させない】【気密】を取るを目的で気密シートを貼ります。
配管周りの気密処理
サッシ周りの気密処理
スリーブ周りの気密処理